マダガスカル自然観察紀行 76 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 75 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 74 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 73 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 72 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 71 観察できたLemur
マダガスカル自然観察紀行 70 帰り道
マダガスカル自然観察紀行 69 アンダシベ・ペリネ自然保護区
マダガスカル自然観察紀行 68 アンダシベ・ペリネ自然保護区
マダガスカル自然観察紀行 67 アンダシベ・ペリネ自然保護区
キツネザルの仲間で最も小さいのがコビトキツネザル科の仲間達です。大きさも体長10cmに満たないキツネザルです。サルの仲間では最も体が小さく体重も30g前後のものが多いようです。夜行性のものが殆どのようです。

グレイネズミキツネザル Microcebus murinus のようですが、この仲間のキンチャネズミキツネザルの可能性もあります。掌の中に入るくらいの大きさです。

上のものと同種か、チャイロネズミキツネザル Microcebus rufus のようです。
私達はアイアイ科のアイアイを除いて、全ての科のキツネザルを自然の中で見ることができました。アイアイは動物園で見ましたが、意外に大きいのに驚きました。
写真に撮れなかったキツネザルもいくつかありました、全部で17種くらいは観察できたと思います。
マダガスカルは、まだ貧しく産業も無い国です。環境を保全しながら人々の生活を豊かにしていくのに何をすればよいかがこれからの課題でしょう。豊かな自然を利用したエコツァーなどで海外からの旅行者を招くことも大切な方法でしょう。
宿泊施設で水道で口もゆすげない所があったり、多くの保護区の宿泊施設ではシャワーは水だけでお湯が出なかったり、社会基盤の整備も必要です。日本を始め、多くの研究者が現地で研究をし、基金を設けて自然保護活動に協力しているようです。
この国の産物で多くの人たちが利用したことがあるものがあります。何だか分かりますか、実はマダガスカルはバニラビーンズの生産地なのです。アイスクリームやケーキを食べるときこの国のことも考えてみてください。
最後に前にも投稿しましたがバオバブの夕暮れを
キツネザル科は多くの種類を見ることができました。
メガラダピス科(Megaladapidae)は現存するものは大変に小さいものが多く、イタチキツネザルと呼ばれています。絶滅した種では大型のメガラダピスが有名です首都の博物館にその骨格標本がありますが、体長1m以上、体重80kgと考えられています。大型で比較的敏捷さが無い為、人間に捕食されて絶滅したと考えられています。
イタチキツネザルは夜行性のものが多いようです。

ミルンエドワードイタチキツネザル イタチキツネザル属(Lepilemur) 現在メガラダピス科にはイタチキツネザル属の1属のみです。

イタチキツネザルには違いありませんが、細かい種まではわかりません。

夜と昼間の違いがありますが、上の写真のものに似ているような気もします。シロアシイタチキツネザルではないでしょうか。
いずれにしても小さくて可愛いキツネザルたちです。
ユーレム属の特にチャイロキツネザルは何回も観察出来ましたが、その種類についてははっきりしません。ここでは異なる個体について写真に取れたものを載せてみたいと思います。

チャイロキツネザル E.fulvus の仲間には間違いないようです。

上の写真と同じ種でしょうか。少し違うような気もします。いずれにしてもチャイロキツネザル属のようです。

マングースキツネザルと言っていましたが、逆光で顔がはっきりしません。夕方の暗くなってからの写真です。なんともいえませんね。
10日ばかり投稿を休みました。紅葉を見にカナダまで行っていました。昨夜無事帰国しました。
マダガスカルの原猿の続きを投稿します。
キツネザル科にユーレムール(Eulemur)属と言うのがあります。キツネザル科の中で一番種類の多い、大きなグループです。チャイロキツネザルの仲間がこれになります。現地のガイドは観察できたもの全てをチャイロキツネザルと説明してくれましたが、アカビタイチャイロキツネザルや普通のチャイロキツネザル、シロビタイチャイロキツネザルなど数種を見たように思います、ただ図鑑や写真集があるわけでなく一つ一つの名前はわかりません。

アカビタイチャイロキツネザル(Eulemur fulvus rufus)だと思います。

シロビタイチャイロキツネザル(E.f.albifrons)だと思いますが、上のものと一緒かも知れません。光の加減や、個体差による所も多く解りません。
最も大きいグループはキツネザル科(Lemuridae)で4属20種以上が含まれます。
ジェントルキツネザル属(バンブーレムール属)・キツネザル属・ユーレムール属・エリマキキツネザル属になります。
この中では、エリマキキツネザル属のクロシロエリマキキツネザルを見ました。

クロシロエリマキキツネザル Varecia veriegata variegata 比較的大型のキツネザルです。昭和22年発行の北隆舘の動物図鑑にはキツネザル科として、このクロシロエリマキキツネザルが「マダラキツネザル」として載っています。また、ユビザル科としてアイアイが「ユビザル」として記載されています。このことからもキツネザルが研究されて多くのことがわかったのも比較的最近のことだといえるでしょう。
キツネザル属はワオキツネザルの1種だけのようです。

ワオキツネザル Lemur catta 日本などで一番知られているキツネザルです。飼育も比較的容易で動物園などで飼育されています。また人工繁殖にも成功しているようですが、それでも危急種に指定されています。
ジェントルキツネザル属(バンブーレムール属)ではハイイロバンブーキツネザルを見ることができました。前の投稿でパープルキツネザルとしたものはその後の調べでハイイロバンブーキツネザルのようです。

ハイイロバンブーキツネザル Hapalemur griseus
この属には3種が知られています。比較的広い地域に生息していて、ハイイロバンブーキツネザルは地方形の4亜種が知られているそうです。
充電の為、10日ばかり投稿を休ませていただきます。キツネザル科の残りは11日頃投稿させていただきます。
Lemurはサル目(霊長類)の原猿類レムール上科(キツネザル上科)と呼ばれるグループです。原猿類には他にロリス上科・メガネザル上科があります。これらはいずれも真猿類と比べ大脳の大きさが小さく、よりプリミティブといえるでしょう。レムール上科は5科13属に分けられているようです。
アイアイ科・インドリ科・キツネザル科・メガラダピス科・コビトキツネザル科の5科があります。
今回動物園で見たアイアイはアイアイ科アイアイ属の1科1属1種になります。
インドリ科は3属に分けられます。インドリ属・シファカ属・アヴァヒ属の3属があります。今回の旅行ではシファカ属の3種とインドリ属のインドリを観察できました。インドリ属は1属1種になります。.

ヴェローシファカ Propithecus verreauxi verreauxi

コケレール・シフファカ(コクレル・シファカ) Propithecus verreauxi coquereli

デアデム・シファカ(ダイアデム・シファカ) Propithecus verreauxi diadema
この3種を観察できました。いずれもシファカ属です。

インドリ Indri indri
これらはいずれもレッド・ディタ・ブックの絶滅危機種に指定されています。
水田地帯を通って首都アンタナナリボに、ここで動物園や博物館を見て王宮のあった丘の上から市内を眺めてホテルに入りました。
動物園では自然の状態では見ることのできなかったアイアイを見ました。アイアイは意外に大きく中型犬くらいありました。アクリル製の折の中で暗くして飼育されており、写真に撮ることは出来ませんでした。アイアイは目が大きく大変に可愛い顔をしていました。ただその特異な容貌から現地の住民に恐れられ、アイアイが訪れた部落は不幸に見舞われるとされ、この迷信によって多くのアイアイが殺されたそうです。今、最も絶滅の危機に瀕してるキツネザルです。
翌日の早朝飛行場に、バンコク経由で成田に帰りました。
今回の旅の目的、キツネザルを見ることは、ほぼ達成されたと思います。マダガスカルに生存するキツネザルの半数位の種を見ることができました。同行講師のS氏、現地ガイド、手配をしてくださった添乗のT氏に心から感謝します。

水田地帯

この辺の農家は乾燥地帯のそれに比べ裕福そうでした。家もレンガ造りでシッカリしたものでした。

アンタナナリボ市を見下ろす。

バンコク空港、ここでマダガスカル航空からANAに乗り換えます。
次回は、写真に撮れたキツネザルを少しまとめてみたいと思います。
ペリネ保護区を後に帰国の途に着くことになりました。首都のアンタナナリポに出て、バンコク経由で帰ります。首都までの道路の両側は水田の広がる、なんとなく懐かしいような風景でした。車に乗り込む前に降雨林の中を散策し、インドリなども見ることが出来ました。

ヤモリがいるのがわかりますか。白い木肌の幹に擬態してつかまっています。ヤモリの仲間はまだ完全には研究されていないようです、そのためマダガスカルで新種のヤモリが見つけられることもあるようです。

ペリネの宿泊したバンガロー、中々綺麗で設備も整っていました。前の赤いものはポインセチアです。

亜熱帯降雨林の様子。この島は西半分が乾燥地帯、東側が降雨林地帯となります、そのため多くの生物がそれぞれの地区に適した進化をしてきました。そのためキツネザルなども多くの種が見られるわけです。
インドリの鳴き声を録音しているとき、光の加減で顔がはっきりと見えました。オーストラリアのコアラに似た可愛い顔をしていました。その後、降雨林帯を散策、大きなパーソン・カメレオンを見ることが出来ました。

逆光ですが何とか顔がわかります。目が丸く愛嬌のある顔をしています。

パーソンカメレオン(Calumma parsonia) 大きさは30cmくらいありました。成長すると60cmにもなるそうです。マダガスカルの人の間では「過去を見つめ、未来を見越す」動物とされています。これは左右の眼が独立して動く為、均整の取れた行動の譬えともされます。

金属光沢のある綺麗な緑色をしていました。マダガスカルはカメレオンの楽園と言われ世界のカメレオンの半数以上の種が生息していますが、先進国でペットとして飼われる為に商業的価値が高まり、自然個体群の存続が危ぶまれています。この先進国の中には日本もふくまれていることはもちろんです。考えさせられる問題だと思います。
インドリはキツネザルの中で一番大きいとはいえ、体重はおよそ7kg手足が長く、他のキツネザルに比較すると尾が大変に短い特徴があります。またラウド・コールと呼ばれるやや憂いを含んだような、金管楽器のような鳴き声は2km先まで届くと言われています。一つの群れが鳴きだすと他の群れも鳴き、コーラスになります。私達が訪ねたときもちょうどこの鳴き交わしに出会いました。大体鳴くのは朝の8時から9時ごろと決まっているようです。
インドリは初産年齢が7~9年と遅く、一度に一頭しか出産せず、出産間隔が2~3年と言われています。その上、熱帯雨林帯の開発と破壊により年々生育域が狭められている上、保護対策が遅れと飼育繁殖に成功していないため、絶滅の危機にさらされています。

高い木の上で胡坐を書いています。

長い足ですね。よく落ちないものです。

高いところにいるのでどうしても逆光になってしまいます。
鳴き声はシッカリ録音できましたが、ブログでは載せることができません。大変に美しく、一度聴いたら忘れない声の持ち主です。